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小児針とは
その名の通り、赤ちゃんから小学生(生後100日〜12才)くらいまでを対象とした治療法です。
「針」とついているので、「子供にはりを刺すの?」と思われる方も多いと思いますが、通常の大人に使うはりとは全然違います。
ローラー鍼 | 三角米山式 | 員利鍼 |
これが小児針に使うはりの一部ですが、ご覧の通り、「刺す」ためのものではなく、「さする」「なでる」ためのものです。
この小児針を使いますので、痛いという心配は全くありません。
写真では、大きく見えますが、実際はとても小さくマッチ棒くらいの長さのものです。
どういう症状に効果があるのか
疳の虫、喘息、アトピー性皮膚炎、便秘、食欲不振、夜尿症など小児の慢性疾患全般に効果があります。
「疳の虫」というと耳慣れないかもしれませんが、夜泣き・乳吐き・不機嫌・奇声を発する・夜驚症・食欲不振・噛みつくなど、主にストレスが原因で神経が過敏になっているために起こる症状です。
小児針では、特に疳の虫の治療で効果的です。
その他に、風邪などの病気に対する抵抗力を高める効果もあります。
赤ちゃんにもストレスがあるのか
赤ちゃんにもストレスはあります。
しかも、「疳の虫」はお母さんのストレスの影響を受けている場合が多く、その赤ちゃんの夜泣きなどで、ますますお母さんはストレスを溜める・・・
悪循環になっていることがほとんどです。
赤ちゃんはとても敏感にお母さんの気持ちをキャッチするものです。
このため当院では、小児治療だけではなくお母さんも一緒に治療していただこうと、ベビーセットをご用意しました。
治療回数や治療時間はどれくらい?
症状により違いますが、「疳の虫」などは2〜3回の治療で効果が出てきます。長期間続いている症状や、夜尿症などでは少し長めの治療が必要になる場合もあります。
一回の治療時間は5〜10分ほどです。それ以上は赤ちゃんの集中力が
続きませんのであまり意味が無くなりますし、赤ちゃんもじっとしていられなくなってきます。
注意点
一つだけ注意していただきたいことがあります。
例えば喘息やアトピー・便秘などの症状があり、それが重篤な症状の場合には、器質的な障害(体の構造上の問題)の可能性も考えなければならないことがあります。
このような場合、小児針の治療よりも先に、かかりつけの小児科の先生に相談することをお勧めします。
より効果的な治療法を提案されるかもしれません。
疳の虫についてはあまり器質的な障害は考える必要はありませんが、いずれにしても大切なお子さんのことです。
よりよい選択をしていきたいですね。
LastUpDate 2013-03-29 (金) 12:47:46
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