(画像はiタウンページからお借りしました。)
先日、自分の職場でちょっとした事件が起きた。・・・って言うほど大げさなものではないんだけど、個人的にはちょっとした出来事になった。
実はうちの職場では、自分はまぁまぁなポストについているので、「専用の部屋」を与えられている。ほら、よくある「○○長室」みたいなやつ。
って言っても、貰えたの最近なんだけど。
でもって、今回4月の人事異動で、めでたく自分と同じ役職まで上がってきた弱冠36歳・・・っだたかな?それくらいの若きホープがいるんだけど、彼には昇進とともに専用の部屋は与えられなかった。
理由は、「そんな場所が無い」ってのが一番の理由。まぁ自分の場合も、昇進と同時って訳でも無かったし、そういうのいい加減な法人だし。
あと、個人的には「やっかみ」もあるんじゃないのかな?って気はする。
だって、若すぎるもん。
その彼、仮にA君としよう、そのA君がついた役職、法人内では3人しか居ないんだけど、一人はA君、もう一人は自分、もう一人は別法人を定年後に転職してきた、バリバリの叩き上げ組の管理職経験豊富な65歳・・・位の方。
うちの法人って、完全な部課長制度ではないんだけど、中間管理職でも上のほうの人たちは40代以上がほとんど。つまり、自分くらいがその「どストライク世代」な訳で、そういう組織の中で、A君は明らかに若すぎることになる。
A君の乱入!
もちろん、それはつまりA君が超優秀ってことなんだけどね。実力とか仕事の能力とかって、年齢はそれほど関係無いねぇってつくづく感じる。
特に人心掌握術とか交渉・折衝関係では法人随一と見立てている。
そりゃあうちには海千山千の人も居るので、そういう方と比較するとまだまだ及ばないんだけど・・・まぁひいき目無しに「すげーなぁA君」って思う瞬間は多い。
で、そのA君。
昇進の喜びが一段落したのか、最近自分の部屋が持ててないことを不満に感じるようになっていた。まぁその前からも部屋欲しい病はあったみたいだけど、自分以外の役職者には与えられている権利が自分には与えられていない、って感覚は強いみたい。
「いいっすよね。やっぱり自分の部屋あると仕事捗るでしょう?」
ちなみにA君は、TPOに応じた敬語を使い分けるのも上手。ガチガチに使い分けるんじゃなく、雰囲気を察して使い分けるから、相手はとても楽なんじゃないかな?
今回のように、相手が自分のような「同僚、同じ役職、年上」っていう場合、さり気なく「敬語を使ってる風のスラング」で喋ってくるから、これはもう才能だと思う。
「あー・・・それはそうだね。邪魔される頻度は減るよ。何?やっぱり部屋欲しいの?」
「そりゃあそうですよ!ほんとにその邪魔されるっての、最近よく分かりますから。なんとかなりませんかねぇ?」
「そうは言っても、実際にそれっぽい場所があればともかく、無いからなぁ・・・今ってどうしてたっけ?」
「部下達のスタッフルームの一角に間借りさせてもらってますよ。」
「あぁそうかぁ。いわゆる「○○長のデスク」ってのも無いんだよなぁ。そりゃあちょっとつらいよねぇ。」
「そうっすよ!」
しばらく考えた後、こう質問してみた。
「じゃあさ、この部屋使う?」
「え!?いいんすか!?でも、そしたらゆたこさんどうするんです?」
「あ、ごめん間違えた。共同でこの部屋使うってのでどう?って意味。もう一つデスク入れてさ。まぁ狭くはなるけど、俺は構わないよ。」
「マジっすか!?いやでも、それは悪いですよ。せっかく個室なのに、もったいないじゃないですか。」
「そう?それほど抵抗は無いよ。もちろん一人のほうがいいのはいいけどね。」
「んー・・・」
ちなみに、だが。
じつはこの部屋、めっちゃ狭い。1人ならともかく、2人となるとどうだろう?
多分㎡数で言うと6~7㎡くらい。しかも結構背の高いパーテーションで囲っているため、実際この部屋にデスク2台入れて2人で仕事すると、別のストレスが発生しそうな気がしないでも無かった。
ほんとに、なんでこんな事言ったんだろうねぇって思わないでもない。
けど、言われたA君のほうもその辺は考えたらしく、その場では「折角ですけど、やめときます」で終わった。
でも、なかなかいい案ではあるんだけどね。
A君が欲しいと言っていた、執務室は手に入る訳だし。
それも自分と共同利用となれば、他の管理職のやっかみも半減するし。
最近は自分とA君とで打ち合わせとかしてる時間も増えているので、その点でも便利になるし。
まぁいっか、って思ってたら、数日後、
「ゆたこさん!やっぱりここにお邪魔してもいいっすか!?」
って来やがったよ。
いや、そう来ると思ってたよ。
じゃあ「スペアキー」だね。
そうと決まったら、その後のA君の行動は早かった。
自分用のデスクをどこかから調達してきて(今までは自分用デスクすら無かったから)、あとは自分用のパソコンと書類なんかを運び込んで終了。
30分もかからず、それまで自分専用だった部屋は2人の共同利用部屋となった。
・・・は、いいんだけど。
部屋の鍵は自分が使ってる1本だけしか無くて、これじゃあ仕方ないのでスペアキーを作ることになった。
で、向かった先がジュビロック。
いやぁ、前振り長すぎでしょ!
まぁ平たく言えば鍵屋さん。スペアキーだけじゃなく、鍵とか金庫とかに関する相談全般に乗ってくれる、鍵のスペシャリストのお店がここ。
実は、このお店、自分が静岡は磐田市に越してきた当初から、知ってはいた。
知っていた、っていうか、たまたま通りかかって初めて目にしたときの印象、今でも覚えてる。
「うわぁ、すっげーいけてるネーミングセンスだな!ちょっと思いつかんわ!」
って。
だって、誰が見たってジュビロ磐田から取ってるの、間違いないじゃない。ご当地ワードを入れて、それでいてお店のイメージワードも入れ込むなんて、なかなか素敵すぎ!って思ってた。
あぁ、そう言えば、そのあとイワタックスっていうのも出来たんだけどね。
(画像はイワタックス様からお借りしました。)
これもネーミングセンスとしては同レベルなんだけど、残念ながら2番煎じ感がぬぐえず。
インパクトとしてはジュビロックに軍配が上がった感じがしてる。
まぁあくまで、ネーミングセンスに関して「だけ」の個人的な感想ね。
こちらは名前のとおり税理士さんの事務所っぽいので、今のところはそれほどご縁がありそうな気はしないけど・・・将来のことは分からんよね?そのうち、お邪魔する機会があるかもしれない。
話は戻ってジュビロック。
今までは全くお店の中に入る機会が無かったんだけど、ここ2~3年、ちょうど自治会の仕事をしていたりとか、職場の鍵のトラブルなんかで、ちょいちょい行くことがあった。
中に入ると、まぁ予想通りと言うか、ありとあらゆるところに「スペアキーになる前の鍵?」(なんていうのか知らん)がぶら下がっている。なんか職人のお店って感じでとてもいい。
実はね、もともとの自分の価値観としては、スペアキーを作るぐらい、ホームセンターとかに行ったついででいいと思っていた時期もある。
だけどいつだったか、同じ鍵を10本ぐらい作る必要があった際に、「これだけ多いとホームセンターでは嫌がられるかな?」って思ってジュビロックにお願いしたのが始まり。
そうしたらね、明らかに仕事の丁寧さが違うの。一本ずつ削り出すのは一緒なんだろうけど、その後、バリって言うのかな?金属片をヤスリみたいので削ったり、一本ずつ比較して再度調整したり。
極めつけは、お会計の時に「大丈夫だと思うけど、使ってみてくださいね」って言って手渡されたこと。
これ、「使ってみて、駄目だったらまた持ってきてくださいね」って意味だよ。すごいと思わない?
つまりこうだよね?
「本当なら、ここに鍵穴さえあれば、このスペアキーで開け閉め出来るか確認してからお渡しできるんですが、残念ながら、ここでは確認できません。大丈夫だと思うけど、使ってみて、駄目だったらまた持ってきてください」って。
鍵屋さんなら当たり前かもしれないけど、感動したなぁ。
いや、ホームセンターで作ったとして、それで鍵が開け閉め出来なかったとしたら、そのホームセンターに行けば無料で作り直してくれるとは思うけどね。
そういうの、言葉にしてくれないと分からないってこと、あるじゃない?それを言ってくれると、すごくほっとするし、ここで作ってよかったって思う瞬間だよね。
それ以来ご贔屓のお店。
で、今回いってみたらさ。
これがあった。
早いなぁ!
そうでもないのか?いや、都会ならともかく、こんな田舎、そうそう使う人もいないだろうに。
「これ、使う人ってどれくらい?」
「・・・そんなに多くはないよ。」
あぁ、居るんだ。でもって、これからはもっと増えるであろう層だ。
んー、やっぱりここの社長、いけてる人だなぁ!
いやぁ、うち(七五三ね)も個人事業主としては、こういう決済方法も検討すべきではないですか!ねぇ!そう思いませんか!?
「いや、うちは年寄りばっかりだから。今はまだ必要ないと思う」
・・・そうですか。(何気に敬語使ってた)
まぁ経営者がそう考えるなら、それは仕方ない。時期じゃないってことだ。
だけど、これからは年寄りだってスマホ使ってバンバン現金以外の決済手段使ってくると思うよ。
だって、そのほうが合理的だもん。
例えば、認知症になってもプリペイドタイプの決済機能ついたスマホ持たせれば、なんとか行って帰ってこれる程度には自立してる人なら、十分「受診」とか「買い物」も可能だし、安全だと思う。
下手に財布持たせるよりも、メリット大きいとみんなが思うようになれば、一気に普及するのかな?
そんなことを考えつつ、A君に鍵を渡した後の職場環境の変化も、期待半分不安半分な今日この頃。
いつもの1時間ルールを大幅に超えて書き連ねたけど、こういう書き方もやっぱり好きだなぁ、うん。