銀河英雄伝説

シェアする

「銀河英雄伝説」と聞いた瞬間、思い浮かべるもの・・・人によってさまざまだと思います。
あー、まずは銀河英雄伝説を知っているって前提ですが・・・これは案外多いんじゃないでしょうか?
当初は知る人ぞ知る的な作品だったんですが、かなりいろいろなメディアに登場するようになってから、その認知度は上がっているはずです。
要はどのメディアからの作品に馴染みがありますか?って話です。

オーソドックスな場合は小説とか文庫本。もしくはその原作をもとにした漫画やアニメです。
実はゲームにもなっていますが、なんとなくゲームをやったことある人って、他のメディア、例えば小説とかアニメとかから流れてきた人が多い気がします。
普通ゲームのタイトルとして見た時、ちょっと引きますよね?「銀河英雄伝説」って・・・
全く見知らぬ状態でこのタイトルのゲームを手に取る勇気、私にはありません(汗)。

確か宝塚で舞台化もしていましたが・・・
あれ?・・・グーグル先生によると、それ以外でも舞台になっているっぽいなぁ・・・まぁいいか。
舞台は見たこと無いのでなんとも言えませんが、なんか全く違った作品になってる気がしますね。

意外なところではパチンコやパチスロの題材にもされてます。ご存知でした?
これもなんとなくですが、パチンコやパチスロの銀英伝だけは知っている、って人もかなり多いんじゃないでしょうか?
いや、決してパチンコやパチスロするような人は読書しないでしょ?って意味ではないですよ。実際私もパチンコとかやりますし。

むしろ最近のパチンコとかって、アニメのタイアップ作品がとても多いので、パチンコで初めて知った作品が気になって原作を見る・・・このパターンも実は多いです。

ただねぇ、なかなか分かりにくい世界観なので、「パチンコで気に入ったので原作を見た・読んだ」って層は、それほど多くない印象が強いです。

ちなみに私の場合。一気に高校生まで時間がさかのぼります。あれ?中学生だったかな?
その当時読んだ小説が初めての出会いでした。ちょうど原作の執筆中に読み始めましたが、まぁ誰も知らないに近いぐらい、同級生とかでこの作品を知っている人は皆無でした。

もうね、衝撃でした。本の面白さを最初に教えてくれたのが、「銀英伝」でした。
当時の私は、実はまだそれほど本を読む習慣ってありませんでした。そりゃあ漫画は軽いのでしょっちゅう読んでいましたが、本って言うと漠然とした抵抗感があり、ほとんど読んでいませんでした。
なんかこう、文字だけの読み物って、嫌じゃありませんでした?教科書のせいですかね?
大事なのは内容なんですけどね、面白くない漫画は我慢して読んでも、小説にはなかなか手が伸びなかったです。

もはや、なぜ「銀河英雄伝説」を手に取ったのかはよく覚えていませんが、確か親戚の家に何冊かあって、面白いからと勧められたからだったかな?

そう、この作品はね、タイトルだけ見るとあまり食指がすすまないんですよ。なんと言うか、「カタカナタイトル」のほうがイメージが膨らむような気がしませんか?
だって「英雄伝説」ですよ?なんか強烈に堅苦しそうな雰囲気を感じるじゃないですか。
ですから、この作品をタイトルからだけで選び取れた方は、相当にお眼が高いと言わざるを得ません。普通は無理です。ですから、圧倒的に口コミで広がっている作品だということは間違いありません。
私の場合も、親戚から勧められなかったら、今もって読んでいなかったかもしれません。

まぁ中身の内容については特に語りません。今更ですし、知りたければ詳しいサイトもたくさんあるでしょうし。なにより私自身、ネタバレされるのは大嫌いですし、銀英伝に関して言えば、予備知識なしに読んでいただきたい一冊、ということもあります。いや、一冊じゃなくて十何冊ありますが・・・
銀英伝の世界観に完全にはまること請け合いです!

ちょっと印象に残っているものにこんなことがあります。まだ最終巻まで発刊されていない時期、確か7巻目か8巻目の巻末で、他の作家さんの寄稿の中にこんな表現がありました。

早く続編が出ないかな、と心待ちにしている一方、5巻を過ぎたあたりから段々と終わりに近づいていく寂しさもあり(作者の田中 芳樹氏は、当初から本編は10巻でおしまいと告知していました)、待ち遠しいけど出て欲しくない、そんな心理状態に陥りました。実際に新刊が手元に届いても、なかなか本を開くことが出来ませんでした。

正直四半世紀前のことなので、正確な言い回しは全く覚えていませんが、その寄稿者さんがそんなことを書いていた覚えがあります。

本当にこの方の言っていたこと、分かりますよ。
7~8巻あたりから、読みたいけど読みたくない・・・読んじゃったら終わっちゃうじゃん、みたいな心境になりました。後にも先にも、この本だけです。

何でこんな話題出したかと言うと、最近これを見ているからです。





いやぁ、こんなの売ってるんだなぁ・・・(汗)
えーと、原作をもとにアニメーション化したものです。レンタル屋さんなんかにありますので、興味のある方には「ぜひ!」とお勧めします。

ただ、25分程度の内容で110話分ありますので、時間的な余裕をもって手を出すことも強くお勧めします、うん。寝るヒマ無くなりますよ。

このアニメシリーズ、最初から全部リリースされたわけではなく、何回かに分けて出されています。原作の小説10巻分で言うと、2巻までの内容がまず出されて、次に5巻まで、次に8巻まで、そして最終10巻までという感じで110話にまでなりました。

これ、最初に見たの多分大学生の頃だと思います。当時なので、DVDではなくVHSのレンタルビデオを借りて見てました・・・時代ですねぇ。
小説2巻分で、確か26話までだったかな?

そのときこんなことを思いました。
「きっと最後まではアニメ化されないだろ~なぁ。」って。
ほら、よくあるじゃないですか。原作では続いているような作品でもアニメでは打ち切りって。
正直言って、この作品はスペースオペラなんて冠していますが、派手でもなんでもなく、むしろアニメには向かないコンテンツかなぁ?なんて感じていました。
実際今でもそう思っています。

原作の小説2巻と言えば、前半のクライマックス部分なので、そこまでをアニメ化したことで一応の格好がつきましたし、それほどアニメ化に需要があるとは思っていませんでしたが・・・意外でした。
あるいは、製作サイドの愛のなせるワザでしょうか?

でね。
アニメ化されたものは今回初めて見た部分も多かったですが、内容自体はもう暗記しちゃってます。だって小説は都合10回以上返し読みしていますから。
でもね、やっぱり読み返すたびに新しい発見があったり気付きがあったりするものなんですよ。
登場人物全般に、ちょっと理屈っぽいのが玉に瑕ですが、まぁいいこと言ってるんですよ、ほんと。
それを読むたびに再発見するんです。

・・・と言うよりもですね、多分その時々の自分の感性が、ちょっとずつ変わってきているんです。ですから心に響く内容とかセリフとかが違ってくるんです。
今回もねぇ、意外なぐらいに引っかかった方が居られまして・・・小説のほうではこれまでそれほど印象に残っていませんでしたので、アニメ化したためにクローズアップされたと言うことかもしれませんが・・・

当時、学生だった自分が、いったいこの作品のどこに惚れたのだろう?って意識してみていたら、一つ気付いたことがあります。
この作品は、本当に登場人物の多い作品です。アニメ版は銀河声優伝説の異名もあるくらい、有名どころの声優さんは総出演しています。でもって、そのキャラクター達を片っ端から死なせて言った原作者には、「皆殺しの田中」の二つ名がありますが・・・まぁ余談です。

かっこいい大人がたくさん出てくるんです。それこそ憧れるような。
あと、みっともない大人もたくさん出てきます。将来こういう大人にはなりたくないと思うような。

これね、この作品に出会った時期もすごく影響していると思いますが、自分の将来像というものに、多大な影響を与えています。
「こういう感じの大人になりたい」みたいなものは強く感じました。
面白いもので、読み返すたびに「自分がなりたい大人に一番近いキャラクターは?」が変わっていった気がします。

あと、この作品の登場人物全体に言える事ですが、主義主張のはっきりしている人が多いです。その部分にもある種の憧れを感じたのかもしれません。
そこはもちろん架空のお話ではありますが、なかなか自分の生き様や主義を明確に主張出来る人、いないじゃないですか?実際。

憧れましたねぇ~。
自分も将来、こういう風に目的を持って生きたい、って思ったものです。

いざこの年齢まで生きてきて、どう?って聞かれると、全然到達してませんけどね、うん。
まぁ私自身、自分で考えてみても多少理屈っぽいのは、多分この作品の影響です。

ともあれ、まだ一度も見たことが無い、という幸運なあなたは、ぜひ文庫版の小説から読んでみてください!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

銀河英雄伝説全15巻BOXセット (創元SF文庫) [ 田中芳樹 ]
価格:12614円(税込、送料無料) (2019/6/20時点)


これが原点です。

なぜ、作者が「銀河英雄伝説」というタイトルをつけたのか、読み終えれば分かります。

シェアする
ブログランキング・にほんブログ村へ
SPONSORED LINKS

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください