今月は忙しかった!
もう誰がなんと言おうと今月は忙しかった!
仕事はね。
きっちり定時で終わっているので、忙しいといっても時間的な余裕はあるわけですが、さっぱり日々の仕事以外のことに労力を割けません。
なんででしょうね?
相変わらずアニメのほうはしっかり時間を取れるのに・・・不思議なもんです。
最近みたやつで、よかったやつはこれ。
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ベルセルクって漫画自体は昔からあるし、アニメ化も以前にテレビでありましたが、正直お話はとっても暗いし、救いは無いし、第一まだ終わっていないんじゃないですかね?
もう読んでいないので、ちょっと分かりませんが。
このアニメの何がよかったか?
映像がきれいとかどうとかじゃあなく、サブタイトルに「黄金時代」とつけたことです。
もうね、間違いなくこのベルセルクの冒頭の部分、今回3部作としてリメイクされた部分は、「黄金時代」なんです。
この壮大な前振りがあってこそ、その後延々と続く暗いお話が活きるってもんですよ。
よくこのタイトルを付けた!というその一点だけで「買い」です!
まぁ置いといて(笑)。
黄金時代の定義って、ウィキペディア先生なんかによると「最盛期」とか「絶頂期」とかってことらしいんですが、そういう風に思えるには、条件がありますよね?
もう今は失われていること。
黄金時代ってのは、必ず、「振り返ってみるとあの頃が黄金時代だった」って風に、懐かしさとか哀愁とかを帯びる表現なんですよね。もうあの頃へは戻れない、といったニュアンスも含んできます。
考えてみると、とても日本人好みな言葉なんですが、またそれがピッタリくるのがこの3部作なんです。
この先はそれこそひどいことになっていきますが、それもアニメ化するんでしょうかね?その辺も含めてちょっと本編を読み返してみようかな?って気になってきました。
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あなたにもありましたか?黄金時代。
誰にでもあるような気がしますけどね。今はもう失くしてしまったけど、考えてみるととても輝きに満ちていた時期って。
まぁしかし、無くして気付くってこと、本当に多いですね。
ところで、最近美術館に行く機会がありました。
静岡県立美術館で先日までやっていたやつで、もうちょっと早くこの記事を書く予定でしたが、今はもう公開が終わってしまったやつです。
草間 彌生さんの「永遠の永遠の永遠」って展覧会でした。
一言で言うと、「すごかった」です。
全く知らない人だったんですけどね、それは私が無知なせいで、日本美術史においては切っても切れない人だそうですね。
ウィキペディア先生やオフィシャルサイトを見て・・・もさっぱり分かりません(汗)。
「水玉の女王」の通り名があるようですが、確かにそれをモチーフにした作風は感じました。
こういうオブジェ的な展示もあり、確かに水玉を使ったものが多いのですが、この人の作風から「水玉を多用する人」という印象は全く感じませんでした。
もっとこう、人間の本質とか根源とか、暗くてドロドロしたものだとか、生きることへの恐怖感とか、そういったものをストレートに表現する作家さんだなぁ・・・ってのが一番の感想です。
かなり病的ですよね。
現在は精神病院で生活しているってことですから、当たらずとも遠からずってところだと思いますが、見る側が精神的に弱っていたりすると、ちょっとあてられちゃうくらいの毒気があります。
主張としては、とてもシンプルでした。
自分の存在を、存在しているという意味を、少しでも形に残していきたいって「欲」だと思いますが、それを強烈に感じました。
「私を見てー!」って言っている子供みたいなもんです。
それだけに、とても強い影響力があると思います。
あ、これはあくまで、アンテナの高さとか、感受性の方向性が合えば、ってことですけどね。こういう作風の人って、好き嫌いがはっきり分かれるんじゃないでしょうか?
まぁ機会があれば一度触れてみてください。
こんな風に感じている、考えている人が世の中には居るんだ、ってのを肌で感じ取ることが出来ます。
こんなの、見ないと分かりません。言葉を尽くしても、多分ほとんど伝わらないと思います。
正直な話、私って美術館とか展覧会とか、これまでの人生でほとんど行った事ありません。興味無かったんでしょうね。
だって、面白くないじゃないですか。映画とかコンサートとかみたいにエンターテイメントの要素はあまりありませんし。
でもね、ちょっと今回考えが変わりました。
美術館に行くって事は、極論すれば他人の価値観にリアルに触れ合うチャンスです。自分とは違う価値観で、人生で、感じてきたことを表現したものを見聞きする機会・・・それを面白いと感じることが出来ました。
そうは言っても、これからも足を運ぶ機会はそれほど無いと思いますが、案外いいものだなぁって感じたのが、一番の収穫です。
世の中の多数がいいと言っているものって、それなりに意味があるんですね。
あ、冒頭紹介したベルセルクみたいな漫画が好きな人は案外ファンになるかも・・・徹底的な狂気みたいな部分など、同じ匂いを感じました。